防災特集 防災特集_sp
20年の自然災害
地震
台風
自然災害に備える
ペットとの避難
お役立ちリンク集

地震

・なぜ日本は地震が多いの?

2000年から2009年までの10年間、全世界のマグニチュード6.0以上の地震のうち、20%が日本周辺で発生しました。

地球は主に岩石で出来ていますが、地中深くに行くほど温度が高くなり、奥底ではマントルという物質が地球の内部で対流しています。
地球の表面近くではプレートという厚さ数10kmから100kmの板状のものがあり、1年間に数cmのスピードで移動しています。
地球の表面にはこのようなプレートが14~15枚あり、地球内部ではマントルが対流する動きに乗って、それぞれの方向に移動しています。
プレートがぶつかる境目では、プレートがもう一方のプレートの下に沈みこんだりした結果、地面が盛上がって高い山脈となり、海中の沈み込んだところは海溝となりました。
地震はプレートとプレートがぶつかる摩擦によって起こります。
その結果、プレート同士がぶつかる地点の周辺で、地震が発生するのです。
日本はその巨大な四つのプレート「太平洋プレート」「フィリピン海プレート」「ユーラシアプレート」「フィリピン海プレート」の境界線上に位置しています。
そのような境界線は、大きなひずみを蓄積しやすく、断層運動が起こりやすいのです。

このために日本は世界有数の地震大国となっているのです。
特に関東地方は北米、フィリピン、太平洋の枚のプレートが重なり合う地下構造です。
さらに首都圏周辺には立川断層帯など複数の活断層が存在します。
そのことから、政府の地震調査委員会は、南関東でM7クラスの大地震が起きる可能性は30年以内に70%と発表しているのです。

・震度とマグニチュードの違い

マグニチュードは、地震そのものの大きさ(規模)を表すものさしです。
一方震度は、ある大きさの地震が起きた時のわたしたちが生活している場所での揺れの強さを表します。

マグニチュードと震度の関係は、例えば、マグニチュードの小さい地震でも震源からの距離が近いと地面は大きく揺れ、震度は大きくなります。
また、マグニチュードの大きい地震でも震源からの距離が遠いと地面はあまり揺れなく、震度は小さくなります。
マグニチュードは1増えると地震のエネルギーが32倍になります。
マグニチュード8の地震は、マグニチュード7の地震の32個分のエネルギーを持っていることになります。

・マグニチュードの大きさ

1以下  極微小地震
1~3   微小地震
3~5   小地震
5~7   中地震
7以上  大地震 (1995年 阪神淡路大震災 Mj7.3)
8以上  巨大地震 (1923年 関東大震災 Mw7.9-8.0)
9以上  超巨大地震 (2011年 東北地方太平洋沖地震 Mw9.0)

・震度とは

「震度」とは、地震が起きたときの揺れの大きさを表し、日本では気象庁が10階級に分けたものが使われています。

・震度の階級

震度の階級

台風/大雨

・なぜ日本は台風が多いの?

台風とは、熱帯低気圧や亜熱帯低気圧が発達して、最大風速17mを越えたもののことです。
台風は上空の風に流されて動き、地球の自転の影響で北へ向かう性質があります。
そのため、上空で強い偏西風が吹く、日本のような温帯地域である中緯度に到達すると、台風は速度を上げて北東へ進んでいくのです。
日本の南東の海上では、台風の原型ともいえる熱帯または亜熱帯低気圧が数多く発生し、発達しやすいことから、そこで発生した台風が、風に乗って日本に上陸して来るのです。

なぜ、最近「数十年に一度の大雨」が多いの?

ここ数年、気象庁が最大級の警戒を呼び掛ける「大雨特別警報」の出される回数が増えてきています。
なぜ「数十年に一度の大雨」がこんなに増えたのでしょう?
それは地球の温暖化と非常に密接な関係があるのです。

温暖化が進むことで、インド洋の海水温が上昇し、積乱雲と共に上昇気流が発達し、その大気がフィリピン海付近で下降することで、太平洋高気圧が南西側に張り出し、梅雨前線を日本に停滞させるのです。
更に、偏西風の蛇行によって、黄海付近の気圧が低くなっていることも要因の一つです。

大気は気圧が高い方から低い方に流れるため、暖かく湿った空気が太平洋高気圧に沿って、南から梅雨前線に向かって、大量に流 れ込んでいるのです。
また、日本の平均気温は100年当たり1.24度のペースで上昇し続けています。
気温が1度上がると、大気中の水蒸気量は7%増え、積乱雲が発達しやすくなります。
その結果が、近年の想定を超える豪雨となり、大きな災害になっているのです。


自然災害に備える

・何が必要なの?

自然災害がいつやって来るかなんて誰にも分かりません。
でも、首都直下地震が30年で70%の確率で起こるといった、科学的な根拠に基づく予測があるように、自然災害は必ず来るものとして、事前に準備をしておくことで、万が一の事態に備えるのは絶対にやっておくべき、と言えます。

災害時の準備に関する2020年の調査では、39%の人が「何も準備していない」 と回答しています(NTT ドコモ 2020年一般向けモバイル動向調査より)。
何も準備していない、と答えた人の多くは「何を準備すれば良いのか分からない」ということなのかもしれません。
では、いったい何を準備すれば良いのでしょうか?

・まずは「日常備蓄」から

ひとたび大きな災害が起きると、電気、水道、ガスといったライフラインが分断され、物資供給もままならなくなります。
避難所には収容人数の限界があり、特に都市部では、希望する人全員が避難所には入れないということが起こり得ます。

また感染予防対策の観点から、避難所での密集を避けるため、自宅でのいわゆる在宅避難となる機会が今後は増えていくと思います。
そのような時はインフラが寸断された状態になりますので、行政による支援が届くまでは、少なくとも 一週間はだれにも頼らず生活出来るようにいしておく必要があります。
それが日常備蓄です。

食料棚にを見ると、そうめんなどの乾麺、米、カップ麺、レトルトカレー、缶詰などが入っているのではないでしょうか。
そのような賞味期限が比較的長く、常温で保存できる食材を多めにストックしておくことが、いざという時の非常食になります。
もちろん、賞味期限が近い順番で消費するので、無駄なく非常食の準備ができます。これをローリングストックといいます。
また、入手しづらくなると予想される、アレルギー対策食品、介護食、粉ミルク、液体ミルクなどは、意識して備蓄する必要があります。

・非常用持ち出し袋の用意

災害で自宅を離れる時のための、非常用持ち出し袋は必ず家や職場に用意しておきましょう。
非常用持ち出し袋とは、避難した際に、当面必要となる最小限の品を収めた袋の事です。
自分にとって最低限必要なものを、考えて準備しておくことが必要です。

避難先で1、2日生活するための、必要な食料品や日用品を中心に入れておきます。
非常時にとっさに持ち出せるように、ワンパックで用意しておき、玄関の近くや寝室、車の中や物置などに配置しておきます。
非常用持ち出し袋は、両手の空くリュックがやはり基本です。
いざという時にガレキを避けたり走ったり、手を繋いだりしなければいけません。
背負いやすくて軽い素材のリュックがベストです。

スマートフォンは連絡手段であるだけでなく、災害の最新情報をインターネットやSNSから得ることが出来るなくてはならないインフラでもありますが、同時に懐中電灯(フラッシュライト)、地図、ラジオなどの災害時に不可欠なツールを、すべて一台で備えています。
しかし、充電が切れてしまうとすべての機能が使えなくなってしまいます。
そうならないよう充電器とモバイルバッテリーは必ず用意しておきましょう。

備蓄リスト 持ち出しリスト

ペットとの避難

災害が起こった時に最初に行うことは、もちろん飼い主自身や家族の安全確保ですが、ペットの安全確保についても普段から考えて備えておく必要があります。
ペットに関する防災の基本は、飼い主が責任をもって対応することです。
避難が必要な場合は、原則としてペットを同行して避難することが重要です。
ペットの防災対策を考える上でぜひ知っておきたいのは、同行避難と同伴避難の違いです。

同行避難とは、災害時に飼い主がペットを連れて一緒に避難することを指します。
避難所でペットと一緒に過ごせるかどうかは、各自治体や避難所の判断に任されています。
同伴避難とは、ペットと一緒に避難し、かつ避難所で一緒に過ごすことを指します。
犬猫などのペットとの避難への取り組みは、自治体によって大きく異なります。
ご自分の住む町の行政はどうなのかを、事前に確認をしておくと良いと思います。
その際「ペットを受け入れる≠同伴避難」ということは、正しく理解しておく必要があります。
同伴避難が出来る避難所であったとしても、犬猫にとってそこが極めてストレスフルな環境であることは間違いないでしょう。飼い主とは別の場所で、基本的にケージに入ることになります。

環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」には、「災害時の対応は飼い主による自助が基本」とあります。
当然のことではありますが、飼い主は犬猫の日常の世話だけでなく、ストレスをしっかりとケアをし、軽減させる事が、集団生活が基本である避難所において、極めて重要なのです。

2017年の内閣府による被災地支援の報告書によると、避難所内にペットを入れてほしくないと感じた人は、35.5%という結果でした。理由としては、臭いが気になる(糞尿臭)、鳴き声や音が気になる、ペットアレルギーが心配、などでした。
臭いに関しては、日頃からトイレのしつけをきちんと行っておく、避難の際に、ペットシーツやタオル、トイレ用品、排泄物の処理用具などを準備しておくことで対処できます。

鳴き声などの音問題も、まったく練習することなく、いきなりケージに閉じ込めてしまうと動物は騒いでしまいます。
そうならないよう、普段から部屋の中にケージを設置して、寝るときはケージで、としつけておくことで、避難時のような大きな環境の変化があった時も、そのストレスを最小限にすることが出来ると思います。

また、室内飼いだと普段、あまり外に連れ出す機会がなかなか無いのではないでしょうか。
いざ、避難するとなった時に、いきなりペットバッグに入れようとしても、入ってくれないかもしれません。
いざという時の為に、実際に犬猫をペットバッグに入れて、近くの避難所とされる場所まで行ってみて慣れるのも良いと思います。

ペットの為の持ち出しリスト

持ち出しリスト

災害時お役立ちサイト

・災害情報

・気象庁防災気象情報
気象、台風。地震、津波、火山などあらゆる防災気象情報

・国土交通省 防災情報提供センター
リアルタイムレーダー、リアルタイム雨量など国土交通省が保有する防災情報を集約

・国土交通省道路局 道路情報提供システム
道路に関する規制情報やお天気情報、路面情報といってドライバー向けの情報

・気象庁レーダー・ナウキャスト
竜巻が発生する可能性が高い領域で、発生確度を10分ごとに更新

・国土交通省 川の防災情報XRAIN GIS版
近年の豪雨対策として運用されている河川の気象レーダー

・東京都防災HP 災害時要配慮者への支援
災害時の要配慮者への支援について

・厚生労働省 感染症情報
コロナウィルスなどの各種感染症の流行地域や症状などの情報

・J-SHIS 地震ハザードステーション
防災科学技術研究所による、活断層や今後想定される震度地盤警報、地域別の地震予測

・NHK 地震情報
地震情報

・NHK 津波情報
津波情報

・NHK 台風情報
台風情報

・NHK 気象災害TOP
気象災害

その他官公庁のwebサイト

・首相官邸(防災情報)
防災情報

・首相官邸(感染症情報)
感染症情報

・警視庁(関東での震災発生時の交通規制)
震災発生時の交通規制

・日本赤十字社
日本赤十字社

防災Twitter アカウント

首相官邸(災害・危機管理情報)
内閣府防災
国土交通省
総務省消防省
気象庁
NHKニュース
日本赤十字社
特務機関NERV

安否確認

電話番号で、安否確認などの伝言を音声や文字で登録確認できるサービスです。
(災害用伝言ダイアル・災害用音声お届けサービス・災害用伝言版)

・NTT東日本
NTT東日本

・NTT西日本
NTT西日本

・NTT docomo
NTT docomo

・KDDI(au)
KDDI (au)

・ソフトバンクモバイル
ソフトバンクモバイル